Q:知覚過敏にならないように予防できることはありますか?
A:しみる主な理由のひとつはエナメル質が弱くなり、エナメル質が露出することです。
力任せに歯磨きを行うと、エナメル質が徐々に削られていき、エナメル質の下の象牙質が露出し、象牙質に様々な刺激が加わり「歯がしみる」視覚過敏の症状へつながってしまうのです。
またプラーク(汚れ)が付着した状態が続けば、歯の表面が酸により溶けて知覚過敏が起きやすくなります。
そして歯周病で歯茎が下がるとその分、歯の根元の部分(象牙質)が露出してしまいます。
噛みしめ、食いしばりも原因のひとつだと言われています。
思いっきり食いしばらなくても、軽く歯を接触させているだけで歯には相当力が加わっています。これをTCH(上下の歯を接触させている癖)といいます。
弱くても常に力がかかっていると、歯の表面にひびが入り、小さなかけらとなって歯の表面がはがれ落ちます。
歯の根元部分は特に負担がかかりやすく、気付くとえぐれるように歯がすり減ってしまいます。
確実な予防はないのですが、いろいろな角度から気をつけられることをやっていって、その積み重ねがもしかしたら予防につながるのかなと思っています。